このほど、省財政庁と省科学技術厅は共同で「2025年度省基礎研究専門資金（重大イノベーションプラットフォーム計画第3陣）の交付について」を発行した。長江デルタ物理研究センターが主導して申請した「先進動力・エネルギー貯蔵電池分野における概念実証センター」は、省レベル概念実証センターとして正式に認定され、現在常州で唯一この栄誉に選ばれた機構となった。

　地域科学技術イノベーション発展の重要拠点として、長江デルタ物理研究センター（以下「センター」）は2018年8月、中国科学院物理研究所と溧陽市政府が深く連携し共同で設立した科学技術イノベーション企業である。同センターは科学技術成果の移転・転化と先端技術研究開発に注力し、華東地域の企業がエネルギー、情報、先端機器とスマート装備などの関連分野で抱える重要技術ニーズの解決に取り組んでいる。

　センターは中国科学院物理研究所の数十年にわたる技術蓄積と溧陽科学技術革新园区の建設リソースを基盤に、エネルギー貯蔵・動力電池、太陽光発電電池、先進金属材料デバイス、医療応用物理学の四つの主要分野を布局し、公共技術サービスプラットフォームを構築している。フレキシブル薄膜太陽電池、PECVD装置、高性能水系リチウムイオン電池など12の科学者スタジオプロジェクトを導入し、数多くのハイテク企業を孵化させてきた。