工業・情報化部はこのほど、中国の卓越したスマート工場の第一陣リスト（計235社）を発表し、常州市では常州博瑞電力自動化設備有限公司と江蘇国茂減速機株式有限公司の2社がリスト入りした。

　江蘇国茂減速機株式有限公司は30数年来、中・高級汎用減速機と特殊減速機の分野に取り組み、省「1650」産業システムの先導・基幹企業と「築峰強鍊（高成長とサプライチェーンの強靭化）」の重点企業である。近年、同社はスマート工場の建設に8.65億元を投資し、先進的なデジタル管理システムを使用して、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程の制御を実現し、生産管理の情報化とデジタル化制御を推進し、設備のリモートメンテナンス、インテリジェントな生産スケジューリングを実現した。同時に、様々なサブシステムを統合・融合して「国茂網絡協同プラットフォーム」を構築し、製品ライフサイクルの統合管理を実現している。現在、同社の製品はロボット、新エネルギー、ハイエンド設備、建設機械、冶金、環境保護、港湾機械、資源採掘などの産業で使用されており、年間生産台数は約70万台で、そのうち減速機の市場シェアは長年にわたり国内1位、世界2位を占めている。

　常州博瑞電力自動化設備有限公司は、ローカライズされたツールをカスタマイズすることで、データと知識に基づく迅速な製品バリエーション設計を実現し、デジタルツイン技術を応用して仮想検証を行い、デジタルプロセスなどを活用して、設計プロセスの効率化を実現している。

　2024年、工業・情報化部、国家発展改革委員会、財政部、国務院国有資産監督管理委員会、市場監督管理総局、国家データ局は共同でスマート工場の段階的な育成活動を展開し、基礎レベル、上級レベル、卓越レベル、リーディングレベルの4段階の育成を行うと同時に、第一陣の卓越レベルのスマート工場の選定作業を行った。

　関連基準によると、卓越レベルのスマート工場は、設計、生産、運営データの統合、製造設備のインテリジェント制御、生産プロセスのオンライン最適化、製品のライフサイクル全体とサプライチェーン全体の包括的最適化、マルチシナリオシステムレベルのインテリジェント応用、主な技術・経済指標などの面において、中国の同業界のトップレベルにあり、業界をリードする役割を果たしている。