このほど、江蘇中科智能科学技術応用研究院国家技術移転モデル機関金壇支センター傘下の技術ブローカー事務所・金壇支所が正式に発足した。これにより、常州科教城が主導する技術ブローカーサービス網が、全市の省クラス以上ハイテク産業区(開発区)での完全カバーを実現。技術ブローカーサービス体系はさらなる拡充・発展を遂げた。
技術ブローカー制度は、科学技術革新と産業革新の深い融合を推進するカギとなる仕組みである。現在、常州市産学教連合には16の技術ブローカー事務所が集結し、専任109名・兼任188名からなる専門チームを形成している。今年に入り、西太湖支所、鐘楼支所、溧陽支所、金壇支所が相次いで設立され、「研究室から市場へ」の重要経路が構築された。これは全市の新たな生産力の育成や地域イノベーション生態系の最適化に強力な支えを提供している。
西太湖支所は常州大学科技園の資源を活用し、高度医療・健康産業、グラフェン新素材産業に焦点を当てている。「技術評価→需要供給マッチング→成果転化」の一貫したサービスフローを構築している。鐘楼支所は江蘇大学と市産学教連合ネットワークと連携し、新エネルギー・スマート製造・デジタル経済分野を深耕している。需要に即した精密マッチングサービス体系を確立している。溧陽支所は常州大学と溧陽高新区の「大学とハイテクパークの協力(双高協同)」を推進している。新エネルギー産業に注力し、大学研究資源と工業団地産業資源を統合、産業チェーンの配置を強化している。金壇支所は中国科学院の技術移転ノウハウを基盤に、技術ブローカー養成、科学技術サービス、共同イノベーションセンター建設を展開し、地域のイノベーション需要に対応している。
技術ブローカー網の全市カバーにより、常州は「科教城をエンジンとし、全市域が連動する」新たな科学技術成果転化のエコシステムを急速に整備中。今年に入って技術ブローカーが発掘した企業技術ニーズは219件(解決率76.7%)、成立した技術協力金額は5,585万元。省内初の試みである「後払い」方式による技術成果移転では、これまでに実施許諾契約14件(関連特許22件)を締結している。
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