1月11日午後、国家「第14次5カ年計画」重点研究開発計画「診断治療設備と生物医学材料」重点特別プロジェクト「新型無毒架橋組換えコラーゲンゲル軟組織創傷修復材料」が常州西太湖科技産業園でスタートした。これは常州市西太湖科技産業園が合成生物学の科学技術革新の分野で再びブレイクスルーを遂げたことを意味する。

　このプロジェクトは常州中輝医療器械有限公司は主導し、上海交通大学医学部付属上海小児医療センターと共同申請したもので、2027年11月まで実施される予定である。

　このプロジェクトは、既存の動物由来の真皮足場の欠陥と不十分な臨床修復効果に着目し、組換えコラーゲンをベースとした再生修復材料と無毒性架橋技術の開発を行い、新しい無毒性架橋組換えコラーゲンゲルとその他のキーテクノロジーのブレイクスルーを実現し、新しいタイプの無毒性架橋組換えコラーゲンゲル軟部組織外傷性創傷修復材料を開発し、より優れた臨床修復効果を実現することを目的としている。

　このプロジェクトは、真皮足場のバイオニックテンプレートを開発するというコンセプトに基づいており、バイオニック材料とバイオニック構造の開発をしている。材料の面においては、既存の遺伝子組み換えヒト化コラーゲンをベースに、その開発をより一層高め、一足早く遺伝子組み換えヒト化コラーゲンの産業化と遺伝子組み換えヒト化コラーゲンの生産を実現することを目指している。

　中輝医療は江蘇創健医療科技株式有限公司の持株子会社であり、2020年6月に設立され、生体材料分野のハイテクイノベーション企業であり、主に医療用組換えコラーゲン吸収性修復ドレッシング、皮膚足場及び関連製品の研究開発、生産、販売に従事しており、2つの発明特許を保有している。設立以来、中輝医療は自己革新を堅持し、材料研究の経験を活かし、三重らせん構造を持つ組換えヒトⅠ型コラーゲン及びⅢ型コラーゲンの開発をさらに深め、より高いバイオニック度を持つ無毒性架橋複合バイオニックスキン修復材料を開発し、現在、中国のトップレベルにある。

　現在、国家重点研究開発プログラムは、わが国最高レベルの研究開発プロジェクトであり、国民経済と国民生活に関する主要な公共福祉研究や、産業の核心競争力、自主革新の総合能力と国家安全に関する戦略的、基礎的、未来志向的な主要科学問題と重要な共通技術・製品の研究開発の資金援助を提供し、国民経済と社会発展の主要分野に支援と指導を行うものである。