今年6月時点で、市政府投資基金傘下の69本の母・子ファンドが累計616プロジェクトに投資し、投資総額は160億1,700万元(約3,440億円)に達した。このうち33社が上場または上場企業による買収を実現し、2社がIPO審査を通過、285件の追加融資プロジェクトを完了している。
特に「投資による優良企業育成・誘致促進・融資連動」モデルを通じ、常州市内では蜂巣能源(SVOLT)、万海医療、富興機電、常友環保などの重点企業を含む284プロジェクトに累計76億元(約1,630億円)以上を投資した。さらに節卡機器人、屹創新能源、冰零智能など52の優良プロジェクトを常州に誘致し、市内への累計投資総額は345億元(約7,420億円)を超えた。
常州市は2008年、省内で率先して「補助金から投資へ」の転換による重点分野の科学技術イノベーション支援を開始した。近年では「制度基盤構築・精密投資・厳格なリスク管理」の三位一体モデルにより、政府投資基金が経済の高品質発展を促進している。資金運用全プロセス・業績評価全次元・子基金選定全工程をカバーする制度枠組みを構築し、事前参入基準・事中管理規範・事後評価根拠を備えた閉ループ管理システムを確立した。
現在、常州市の「1028」産業体系に基づき、市政府投資基金は地元産業基盤・資源特性と緊密に連携している。松禾資本、雲啓資本など優良ベンチャーキャピタルと協力し、「1+3+X」竜城科学技術イノベーション基金マトリックスを構築し、新エネルギー、合成生物学、スマート製造、人工知能(AI)、第三世代半導体などの戦略的新興産業・未来産業へ重点的に投資を展開している。
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