このほど、省工業情報化庁は2025年度江蘇省ゼロカーボン（ニアゼロカーボン）工場の選定リストを公示した。常州市の万帮数字能源株式有限公司（スター・チャージ）はゼロカーボン工場リストに選ばれ、江蘇洛凱機電株式有限公司、常州博瑞電力自動化設備有限公司、江蘇華鵬智能儀表科技株式有限公司の3社はニアゼロカーボン工場リストに選定された。選定企業数は全省で第二位となった。

　工業分野におけるグリーン転換のシンボルとして、ゼロカーボン（ニアゼロカーボン）工場とは、技術の最適化と管理の革新を通じて、生産プロセスにおける温室効果ガスの正味排出量をゼロ（または限りなくゼロに近づける）とする工業生産ユニットを指す。

　「ニアゼロカーボン」から「ゼロカーボン」への育成において、常州は的確な施策を打ち出している。2024年以降、市工業情報化局は「常州市ニアゼロカーボン园区及びニアゼロカーボン工場パイロット建設3か年行動計画（2024-2026年）」の要求に基づき、市レベルのニアゼロカーボン工場建設育成事業を展開し、様々な方法を通じて企業のカーボンピークアウト・カーボンニュートラルに対する理解を深め、ゼロカーボン（ニアゼロカーボン）工場創設への企業の意欲を高めている。

　今回選定された4社は、ゼロカーボン（ニアゼロカーボン）技術の革新と実践応用において顕著な特徴があり、常州が育成するゼロカーボン工場の階梯的な取り組みの典型例と言える。

　生産プロセスにおける排出削減に焦点を当てる中で、洛凱機電公司は、製品プロセスの最適化、製品のグリーンデザインから、省エネルギー設備の普及、スマート生産ラインの建設、さらに建築の省エネルギー化まで、サプライチェーン全体の低炭素化改造を実現し、上下流の産業チェーンに成功経験を広げている。

　業界変革に革新で応えるプロセスにおいて、常州博瑞電力はデジタル変革とグリーン発展を深く融合させ、「排出削減+相殺」の二つの道筋を深く実践し、工場の屋上及びカーポートの太陽光パネルによる日々の発電量は約2.5万kWhに達し、マイクログリッドの協調制御管理と組み合わせることで、太陽光発電の全量消費を実現し、会社全体の電力使用量の31％超を占めている。