新エネルギー自動車の保有台数が増加する中、中古車市場も急速に成長している。しかし、専門的な検査手段が不足しているため、販売業者や消費者は、バッテリーの健康状態や走行可能距離などの核心的な指標を正確に評価できず、取引上のリスクに直面することが多かった。このほど、専門的新エネルギー車検査センター「査博士アフターサービス保証センター」が武進中古車市場に設立され、中古新エネルギー車の取引に信頼性の高い検査サービスを提供する。同様の専門検査センターは全国で3カ所のみであり、武進は江蘇省初の拠点となる。
従来のガソリン車と異なり、新エネルギー車の価値はバッテリー・モーター・制御システム(三電システム)に依存する。しかし、中古車業界ではこれまで、簡易ツールや経験に頼った車両評価が主流であり、バッテリー劣化や実質走行距離などの重要な指標を正確に測定できず、取引リスクが高まっていた。同センターは国内有名車両検査プラットフォーム「査博士」が運営し、CATL(寧徳時代)製の専用スマートアダプタや気密・漏液検査装置などの専門機器を導入し、高精度な検査を実現している。
通常の事故車・火災車・水没車検査に加え、三電システムの専門検査項目を新設。物理的損傷検査、バッテリー安全リスク診断、健康度評価、異常劣化検査などを実施する。
武進中古車市場は2010年の設立以来、「誠実な経営・規範的な販売」を理念に、江蘇省有数の規模を誇る中古車市場として成長し、全国トップ100市場にも選ばれている。今回の専門検査サービスの導入により、同市場は業界での競争力をさらに強化し、消費者により安全で透明性の高い購入体験を提供できると期待されている。
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