10月16日、常州星宇車灯株式会社（以下「星宇株式」）とJAKA ロボット株式会社（以下「JAKA株式」）は戦略的提携協定を正式に締結した。両社はエンボディードAIロボットの革新、スマート製造のアップグレード、サプライチェーンの連携という三つの分野で深い協力を展開し、人工知能と自動車産業・ロボット産業の深い融合に向けた新たな道を切り開く。

  両社の協力はゼロからのスタートではなく、長期的な協力の蓄積と技術的な補完性の優位性に基づき、三つの核心的な方向を重点的に展開する。第一に、エンボディードAI分野における共同革新に焦点を当て、「知覚-照明-表示-投影-インタラクション」を一体化したスマート端末を共同開発し、自動車シーンの境界を打破し、より多様なスマートインタラクション応用を拡大する。第二に、ロボットとAIアルゴリズムの深い融合を推進し、エンボディードAI製品のスマート製造シーンにおける革新的な実用化を加速し、生産効率とスマート化レベルを向上させる。第三に、技術標準とシーンデータを共有し、一方でロボット上流核心部品の国産化における突破を支援し、他方で下流応用シーンの革新を推進し、「技術研究開発-シーン検証-量産応用」という閉ループのエコシステムを構築して、サプライチェーンの連携とアップグレードを推進する。

  提携する両社は、それぞれの分野で主導的立場にある。星宇社は、中国における自動車用ライトアセンブリの主要メーカーおよび設計プラン提供者であり、2024年には営業収入132.53億元（前年比29.32％増）を達成、製品はドイツ車系、日本車系、中国国産ブランドなど国内外の主要自動車メーカーを網羅している。近年、同社は従来の照明からスマートビジュアルシステムへのアップグレードを加速し、HD-ADBヘッドライト、DLPプロジェクションインタラクションなどの重要な分野で核心競争力を形成し、車両-道路協調とスマートインタラクションに重要なサポートを提供している。

  JAKA社は、世界をリードする汎用智能ロボット企業であり、トヨタ自動車、シュナイダーエレクトリック、中国中車、立訊精密、そして今回の提携先である星宇社など、世界の製造業界を代表する有名企業を顧客に持つ。エンボディードAI分野では、JAKA K1両腕ロボット、JAKA Kargo車輪型ヒューマノイドロボットなどから構成されるJAKAエンボディードファミリーを有し、多様な応用シーンに対応できるだけでなく、世界初の「AI＋工業用智能ロボットオペレーティングシステム」であるJAKA EVO工業エンボディードAIプラットフォームを開発し、エンボディードAI技術の実用化に堅実な基盤を提供している。

  両社は、今回の戦略的提携を基盤として、今後、自動車製造とエンボディードAI技術の深い融合をさらに推進し、関連技術が「研究室」から「生産ライン」へと移行することを加速し、中国のスマート製造分野における高品質な発展に新たな原動力を注入していくと表明している。