このほど、イタリアの産業伝動システム大手PMPによる新エネルギー電動駆動プロジェクトの常州高新区への進出が正式に調印された。PMPにとっては2018年の常州進出以来、8年ぶりとなる追加投資で、中国事業をさらに拡大する戦略の一手となる。常州拠点は今後、研究開発・製造・イノベーションを一体化した新たな成長段階へ移行する。
PMPグループは1991年に設立され、本社をイタリアに置き、30年以上にわたり動力伝達分野で事業を展開する世界トップクラスの産業用動力伝達システムメーカーである。従来の製造事業で培った強みを生かしながら、近年は世界的な産業構造の変化を捉え、新エネルギー向け電動駆動分野への事業転換を加速している。同社の電動トラクションシステムは、すでに世界各国の電動フォークリフトや電動牽引車などに幅広く採用されている。
PMP伝動系統(常州)有限公司は2018年に設立された。今回の新プロジェクトは常州濱江経済開発区で実施される予定で、計画用地は25ムー(約1.67ヘクタール)。高性能の新エネルギー電動駆動アセンブリー、遊星減速機、動力伝達部品の研究開発・製造を中心とするスマート工場を整備する。あわせて、電子・油圧関連製品の導入も進める。従来の油圧中心の事業体制から、電動と油圧を両輪とする製品体系へと転換することで、建設機械業界で進む電動化・スマート化の市場ニーズに的確に対応する。建設機械や物流・搬送機器、コンクリート混練設備などのグリーン化を支える中核駆動システムの供給を目指す。
今回の進出に伴う最大の変化は、PMP常州拠点を中国における製造・研究開発センターへ全面的に格上げする点だ。今後は、技術開発、生産機能、中核人材、現地発のイノベーションなど、主要な機能や人材を常州に集約する。常州拠点を、中国市場を広くカバーするとともに、グローバル事業をつなぐ中核拠点へと発展させる計画だ。
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