常州市の優れたビジネス環境が外資系プロジェクトの進出を相次ぎ誘致している。このほど、スウェーデン、ドイツ、シンガポールの4つのプロジェクトがそれぞれ常州市金壇区と鐘楼区に進出することが決った。
スウェーデン時間5月12日午後、スウェーデン国際工業グループIndutrade傘下のMeson AB社とUltraPure社が華羅庚高新区と投資協定に調印した。これにより金壇区の「国際友好サークル」がさらに拡大した。
1978年設立のIndutradeグループはストックホルム証券取引所上場企業であり、31カ国に200以上の子会社を擁する国際工業分野のリーダー企業でる。今回調印された流体制御システムプロジェクトはグループ企業のMeson ABが500万米ドルを投資し、船舶用バルブ・制御システムを生産、年間生産額は1億元を見込む。同時契約のスウェーデン生物科技プロジェクトはUltraPure社が750万米ドルを投じ、医療用ディスポーザブル製品及びクラスIII医療耗材を生産、製薬工場・実験設備向け高品質バイオ医薬耗材の需要に対応する。
5月12日にはドイツThiele社の丸鋼チェーン・リフティング部品プロジェクトが中独(常州)イノベーション産業園への進出を決定。同社中国第2生産拠点として新工場・販売会社・倉庫を建設予定。
1935年創業のThiele社はドイツノルトライン・ヴェストファーレン州のイーザーローンに本社を置く「隠れたチャンピオン」企業である。チェーン・リフティングアクセサリー等の製品が鉱業・港湾・物流業界で広く利用されている。
5月10日には総投資額1,000万米ドルのBonnstetter水素燃料電池開発・生産基地プロジェクトがシンガポールで調印され、鐘楼高新区への進出が決定。
同プロジェクトはシンガポールBonnstetter水素有限公司の独自技術を基盤に、MEA(膜電極アセンブリ)・CCM・スタック等の水素燃料電池核心部品の開発・生産・販売を展開。稼働後5年間の総売上高は1.5億米ドル超を見込む。
鐘楼高新区は本プロジェクトを核に、水素エネルギー分野の専門イノベーションベース「中国-シンガポール(常州)水素エネルギー産業技術革新センター」を設立する。科学普及・展示・公共技術サービス・共同技術開発等の機能を備えた専門インキュベーションベースの整備を推進する。
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