このほど、国家標準化管理委員会と工業・情報化部は共同で第2次「スマート製造標準応用パイロットプロジェクト」の選定結果を公表し、全国76プロジェクトが選ばれた。このうち、中車戚墅堰機車車輛工藝研究所股份有限公司（略称：中車戚墅堰所）が申請した「軌道交通設備スマート工場建設標準応用パイロットプロジェクト」は、軌道交通設備分野で唯一選定されたプロジェクトであり、常州市初の国家級スマート製造標準応用パイロットプロジェクトでもある。

　中車戚墅堰所はスマート工場建設に焦点を当て、標準化・デジタル化・インテリジェント化の融合実践を積極的に推進し、技術プラットフォームの構築、標準体系の整備、データサービス能力の向上などの取り組みを通じ、製品の3D設計・製造プロセス一体化プラットフォームを構築するとともに、協調型研究開発プロセス標準体系を整備し、全プロセスのデジタル連携を実現した。この革新的な実践は、製品ライフサイクルコストの削減や研究開発・生産効率の向上に寄与するだけでなく、軌道交通設備製造企業が標準化モデルで経営管理を実施することを促進し、業界のグリーン化・規範化発展に向けた再現可能な経験を提供している。

　中車戚墅堰所は1959年に設立された中国中車の完全子会社であり、わが国の軌道交通設備向け新材料・製造技術の専門研究機関であり、国家級ハイテク企業である。現在、同社は軌道交通設備の重要部品、ギア伝動システム、建設機械、自動車部品、ディーゼルエンジン部品などの主要産業セグメントを形成している。